夫婦別姓、選べる社会に!

世の中のカップルは結婚する際、どちらの姓を名乗るかどうやって決めるのでしょうか。私たちはあみだくじで決めました。結果、わが家は「丸橋さんち」となりました。改姓しなかった私に生活上の大きな変化はありませんでしたが、周囲の反応が印象的でした。夫婦共通の知り合いから届く年賀状のうちの数枚は、夫の旧姓に私の名を繋げた宛名で届きました。また、「妻が姓を変えなくてはいけないと思っていた」と言った人が複数いて、一部の人に民法の誤解があることを知りました。同世代以下では「うらやましい」という声も多数。旧姓と婚姻後の姓の希少価値を比較して選びたい人も多く、「変えてよかった」「本当は変えたくなかった」と両方の声がありました。
 「変えたくなかった」という彼女らは、婚姻届にサインをするときに葛藤を抱えたことでしょう。大好きな彼女の胸の内を彼が知ったら、どう思うかと気になるところです。 
 あなたもあみだくじで選んだら?と言うこともありますが、一方でこれは「個人の事情なので好きにやってくれ」という態度ともいえます。制度の問題ですから、個人の事情で終わらせてはいけないと思います。
 自分の意思で選んだつもりでも、慣習や環境がそうさせていることは少なくありません。例えば未婚率と年収の相関関係。そして、その年収には、個人の努力や能力だけでは説明がつかない世代間格差があります。未婚も低年収も自己責任じゃない。背景にある環境を変えるのが、政治だと思います。

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